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「鍵のない夢をみる」

また本を読んだ。
本屋に行くことがストレス解消、なあたしなので、
雑誌やら旅行ガイドやら立ち読みして・・・・なんだけど、
久しぶりに活字の本を買いました。

ネタバレありなのでクリック注意。




鍵のない夢を見る

辻村 深月 / 文藝春秋


第147回直木賞受賞作です。
なんか、王様のブランチか何かでインタビューみたなぁ、と。
今更買ってみた。

☆内容☆
普通の町に生きる、ありふれた人々がふと魔が差す瞬間、転がり落ちる奈落を見事にとらえる5篇。現代の地方の姿を鋭く衝く短篇集

短篇集、で、ページ数も少ないので、読みやすい。
読みやすいんだけど・・・もやーんとした感覚が残るというか、
読後感が爽快、ではないのだ。
「奈落」というだけあって、精神的に追い詰められていくような話です。

5編の短編があるんだけれど、どれも、女子が主人公。
女性の視点から書いているのだけど、この本に出てくる女子は、世の中を冷めた目でみているというか、
「普通」の女子なのです。

特に、この中でも、
「芹葉大学の夢と殺人」がとても印象に残った。
この中では、一番物語的であり、救いがないようで、一番救いがある話だと思った。
男子が読んだらこの話はどう思うのか解らないけれど、
主人公はどこかで夢をあきらめ、「普通」の中で生きようとした、
けれど、「夢」を追う彼が忘れられず、結局は、その彼に殺される・・・・・・・(死んだかどうかは解らないように
終わる)
この話は主人公も、その彼も、ちょっとのことで人生を踏み外した・・・んだね。
結局、普通がほしいという反面、彼の純粋さから身体も心も離れることができず、
最後までその彼を思っている、という恋愛がベースにある話だった。
若さの中にある狂気なのか。
夢って希望であり、絶望でもあると思う。
ラストシーンで彼を想っている主人公はある意味幸せなのかもしれない。

あと、もうひとつ、
「君本家の誘拐」で感じたこと。

“人生設計が階段、で、踊り場がなかった”と、言う主人公。
何もかもサクサク進んで、生きいそいでいるといおうか・・・・。
踊り場・・・・遊び、の部分。
ここに出てくる主人公は順調に、人生の階段を上り、子供、を手に入れるが、
そこまでの階段とは違う、別の「個」である我が子に対して、初めての挫折を感じるのでは
無いだろうか。

本当に踊り場だらけの私にしては全く解らないけれど、世の中の母親って、
一度はこんな気持ちを持つものなのではないかなlq。

あたしはこれを朝に読んでしまい、とてもどよーんとした気分になりました。
ベティブルー(仏映画)ほどの重さはないけれど、ああいう映画を観たあとのような気分。
朝に読むことはおすすめしません(苦笑)
でも、独特の世界感があって、嫌いではないです。
機会があったらまたこの人の本を読んでみようと思う。
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by yukiot512 | 2013-01-18 01:28 | book | Trackback | Comments(0)